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通園バス置き去りは人災!?ヒューマンエラーではない理由と今後の対策について徹底解説!

通園バス置き去りは人災!? ヒューマンエラーではない理由と 今後の対策について徹底解説!
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通園バス置き去りは人災!? ヒューマンエラーではない理由と 今後の対策について徹底解説!

バス置き去りによる園児の死亡事故がニュースになり、テレビ番組や雑誌などでも意見が交わされています。

バス置き去りはヒューマンエラーによるものだからやむを得ないという主張もありますが、本当にそうなのでしょうか。

近年に起きたバス置き去りによる死亡事故は人災で起きたものと考えられます。

今後の事故発生を防ぐために、人災と言える理由と対策方法を見ていきましょう。 

バス置き去り事故はヒューマンエラーか人災か

バス置き去り事故はヒューマンエラーによって起きたもので仕方がないという主張がありますが、人災(=人為災害)だという見解もあります。

どちらなのかを考察するために、それぞれの意味を簡単に確認しておきましょう。

 

ヒューマンエラーとは

ヒューマンエラーとは意図しない結果を生じる人の行為です。すっかり忘れていてやらなかった、気付かなかったからできなかった、慣れてきたから手を抜いた、不注意で見落としてしまったといった例があります。

本来はやるべきだったことをやらない、あるいは誤解や不注意で誤ったやり方をしてしまうのがヒューマンエラーです。

 

人災とは

人災とは人為的な要因で起こる災害で、産業災害、管理災害、交通災害、都市公害に分類されます。

バス置き去り事故に関連が深いのは管理災害です。

管理災害は計画やマニュアルなどが周到に整えられていなかったり、管理者が適切な対応を取らなかったりすることによって引き起こされます。

 

ヒューマンエラーと人災の違い

ヒューマンエラーと人災は類義語と言われることがよくありますが、厳密な意味は異なります。

平たく言えば、人災は情報や経験に基づいて予防することが可能なのに対し、ヒューマンエラーはどれだけ意識づけや対策を行っていたとしても発生してしまうものです。

人は完璧ではないので、疲れていてふと見落としてしまうことはもちろんあるでしょう。

しかし、担当者が人命にかかわるような見落としをしたとしても、別の人がバックアップしたり、システムでアラートが出るようにしていればヒューマンエラーが発生しても人災の発生は止められます。

ヒューマンエラーは人間である以上発生してしまうところであるのに対し、人災は管理体制を整備すれば防げるという点で異なります。 

バス置き去り事故が人災と考えられる理由

バス置き去り事故の原因がただのヒューマンエラーによるものではなく、人災だと考えられるのは、未然に防ぐ管理ができていれば、防げたはずだからです。

20229月に静岡県牧之原市で起きたバス置き去りによる死亡事故は有名ですが、これは日本で初めて起きた事故ではありません。

20217月には福岡県中間市で死亡事故がありました。さらにヒヤリハットを含めるとバス置き去りが多発していることは内閣府による統計や読売新聞による調査でも明らかになっています。

バス車内をきちんと確認すれば園児が置き去りになることはありません。

確認漏れというヒューマンエラーの発生確率はゼロではありませんが、見落とさないようにバス内をすべてチェックするための管理対策をすることは可能です。

死亡事故まで起きてしまったのに、そもそも十分な対策ができていなかったことを考慮すると、バス置き去り事故は人災と考えられるでしょう。 

人災によるバス置き去りを防ぐ対策のポイント

バス置き去りはヒューマンエラーが発生したとしても人災として大きな事故に発展しないようにすることが可能です。

死亡などの大きな事故に至らないようにするための対策のポイントを押さえておきましょう。

保育士不足が切実なのは事実

保育士を増やしてバスに誰も残っていないことを複数人でチェックすれば人災を防げます。

あるいはバス内を写真で撮影してチェックした根拠を残すといったやり方もあるでしょう。

しかし、保育士不足が切実な世の中なので、マニュアル化して運用しても形骸化する可能性があります。

保育士が充足していない以上、業務を増やして人災を防止するのは合理的ではありません。

 

IT活用による管理がポイント

バス置き去りはIT活用によって管理するのが効果的です。

欧米諸国や東南アジアでも置き去りを検知するセンサーを活用してバス置き去りを防止しています。

確認漏れというヒューマンエラーが発生したとしても、センサーが検知してアラートを出すので人間の確認漏れを補填し、対処できます。

バスに置き去りにされた子がいるのをカメラで検知してアラートが保育士に送られるシステムがあれば、すぐに救出できるでしょう。

このようなIT活用によって人災が起こるのを防ぐのが合理的です。 

まとめ

バス置き去り事故は適切な対策をすれば防止できるので、一概にヒューマンエラーが原因で発生するとは言えません。

過去の事例から考えれば起こり得るとわかっていながらも、適切な対策を立てていなかったために起こっている管理災害だと考えられます。

センサーやカメラなどのさまざまなITを活用すれば、たとえヒューマンエラーがあったとしても人災を防止することは可能です。

保育士の人手不足は全国的に大きな課題なのは確かなので、それでも無理なく事故ゼロにできる環境を整えましょう。

また、補助金対象装置の「SOS-0006」も取り扱っております。詳細は下記よりご覧ください。

国土交通省ガイドライン適合製品

2023年2月、内閣府「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のリスト」に掲載。

品番:SOS-0006
認定番号:A-007
製造メーカー:株式会社TCI
装置の方式:降車時確認式

補助金対象商品についてはこちら

SOS-0006の詳細ページについてはこちら

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